目先の高配当につられて投資してはいけない銘柄
こんにちは
朝倉です。
次回のFOMCで利上げが0.5%から0.25%に下がるのではという期待から、ドル円が130円を切りましたね。ポートフォリオの半分程度は1ドル100円~110円程度で購入しているので、下がってもまだ含み益があります。
ただ、JEPIは2022年6月以降から本格的に購入を始めたので、絶賛含み損中です...笑
本日はダイヤモンドzaiの2月号(今更ですが)を読みました。そこで取り上げられていたダイコク電機株式会社(配当利回り:3.7%、株主優待利回り:1.9%)について分析を実施します。
◆ダイコク電機株式会社とは
ダイコク電機株式会社(以下、ダイコク)は主にパチンコ・パチスロ関連の事業をしています。
↓有価証券報告書より事業の概要を抜粋
遊技場の景品顧客管理システムやパチンコの制御ユニット等を取り扱っており、大手パチンコホールシェアは60%程度と高いシェアを持っています。
◆業績について
・連結売上高
売上高は右肩下がりですが、12月に業績予想の上方修正を公表しています。それによると、2023年3月期の連結売上高は29,000百万円になる見込みです。
11月から導入が始まったスマート遊技機の業績が良いです。私はまだ打ったことはないですが、スマート遊技機では以前よりも出玉が出やすいため、高評価の声も聞きます。上方修正に伴って配当が40円→60円に増配されます。
2022年3月期については、規制の変更によるホールへの新台の導入が進んだことより、利益が増加しています。また、業績予想の修正では2023年3月期は1,300百万円の純利益を見込んでいます。
◆パチンコ、パチスロ業界の動向
警視庁が発表している遊技場の数は、
2019年:9,639店、2020年:9,035店、2021年:8,458店
と毎年減少しています。実際に都市部の遊技場はどんどん閉店しています。
2022年11月よりスマート遊技機という従来よりも出玉が出やすい台の導入を進めており、新規顧客とパチスロから離れていた人の集客を見込んでいます。
しかし、会社員の平均給与の減少と税負担の増加より、パチスロにかけるお金は年々減少することは明らかですので、パチスロの顧客が増えることはないと思います。
◆私の投資判断
パチンコ・スロット業界では、新台の販売許可の可否や業界の規制といった企業の努力が及ばない影響により業績が大きく増減するため、長期投資には向かない銘柄が多いです。今はスマート遊技機の導入により業績が上向きですが、これも1~2年程度で収まる可能性が非常に高いです。
目先の高い配当利回りは完全にトラップですので、この銘柄の購入は避けます。
長期投資を目指していきたいです。